脱兎(だっと) |
意味:非常に早いこと。
解説:うさぎの足が速いことから。
使い方:脱兎の勢い、脱兎のごとく。 |
始めは処女の如く後は脱兎の如し(はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし ) |
意味:はじめは弱く、後に勢いよく逃げる様。
解説:はじめは処女のように弱々しく物静かに見せておきながら、後には逃げるうさぎのように早く行動すること。
孫子の兵法の一つ。 |
兎に角(とにかく)
兎も角(ともかく)
兎角(とかく)
|
意味:ありえないこと。
解説:
うさぎに角がないことから。
「兎角亀毛(とかくきもう)」(このよに存在しないもの)に由来する当て字。
夏目漱石が使用して一般に定着したとされる。
|
亀毛兎角(とかくきもう) |
同上(亀に毛はないことから) |
兎死すれば狐これを悲しむ (うさぎしすればきつねこれをかなしむ) |
意味:同類の不幸を縁者が明日は我が身と悲しむことのたとえ。
解説:きつねもうさぎも共に山野にすむ動物であることから。 |
狐死兎泣(こしときゅう) |
同上 |
兎に祭文(うさぎにさいもん) |
いくら説(と)き聞かせて も、何の効果もないことのたとえ。 |
兎の糞(うさぎのふん) |
意味:物事がとぎれて続かないことのたとえ。
解説:ウサギの糞はコロコロして長く続いていないことから。 |
兎兵法(うさぎへいほう) |
意味:実用的でないこと。
解説:本当の兵法を知らないで、へたな策略をめぐらし 、かえって失敗すること。
因幡(いなば)の白兎の故事に基づく。
生兵法(なまびょうほう)。 |
兎の股引(うさぎのももひき) |
意味:何をしても長続きしない事のたとえ。
解説:
兎の足が短い事から。 |
犬兎の争い(けんとのあらそい) |
意味:両者が争って共に弱り、第三者に利益を横取りされることのたとえ。
解説:犬が兎を追いかけ、山を上ったりしているうちにどちらも疲れて死んだのを、農夫が自分のものにしたという寓話から。 |
兎の登り坂(うさぎののぼりざか) |
意味:持ち前の力を振るうことができて、物事が早く進むたとえ。
解説:うさぎは後足が長く、坂を登ることが巧みであるところから。 |
兎の昼寝(うさぎのひるね) |
意味:油断して思わぬ失敗をすること。
うさぎと亀の競争の際、亀をバカにして途中に昼寝をして負けたことから。 |
兎波を走る(うさぎなみをはしる) |
意味:波の水面に月が映るさま。
解説:白い波の水面に映る月をうさぎにたとえ、まるで兎が走っているように美しい。
意味:仏教の悟りが浅いこと。
解説:うさぎは、馬などに比べて、足が短く、ほとんど水に入らないことから。 |
兎の毛で突いたほど(うのけでついたほど) |
意味:非常に小さいこと。極めてわずかなこと。
解説:とても柔らかいうさぎの毛の先でつついた程度。 |
兎の逆立ち(うさぎのさかだち) |
意味:耳が痛い。弱点をつかれること。
解説:耳の長いうさぎが逆立ちをするつ、耳が地面に当たって痛いことから。 |
兎の子生まれっぱなし(うさぎのこうまれっぱなし) |
意味:無責任。
解説:うさぎがあまり子育てをしないことから。
※野ウサギは敵から身を守る為、子供を巣穴に残し、巣穴をふさぎ、夜だけ授乳に戻る習性からの謂れ? |
烏兎怱怱(うとそうそう) |
意味:月日の経つのが早いこと。
解説:烏(カラス、太陽を指す)、兎(うさぎ、月を指す)、怱々(忙しい)の意。 |
兎の字(うのじ) |
意味:免職になることの隠語。
解説:兎と免の字が似ていることから。 |
兎を得て罠を忘れる() |
意味:手段を忘れること。
解説:うさぎを罠で捕まえたのに、罠のお陰で捕まえられたことは忘れてしまったことから。 |
兎の罠に狐がかかる(うさぎのわなにきつねがかかる) |
意味:思わぬ幸運がやってくること。
解説:うさぎをとろうとして、思いがけず大物のきつねがかかったことから。 |
兎を見て犬を放つ(うさぎをみていぬをはなつ) |
意味:失敗や過ちは気づいてから改めても遅すぎることはない。
解説:うさぎを見てから犬に追わせても遅くないことから。 |
兎の耳(うさぎのみみ) |
意味:耳の長いこと。地獄耳。 |
兎も七日なぶれば噛み付く(うさぎもなのかなぶればかみつく) |
意味:おとなしい者でも長くいじめられ、限度を超えれば怒る。
解説:おとなしい小動物のうさぎでも、長くいじめられれば噛むほど怒ることから。 |
寒の兎か白鷺か(さいのうさぎかしろさぎか) |
意味:真っ白なもののたとえ。
解説:冬は、うさぎも鷺も色が白くなることから。 |
春の日に兎を釣るよう(はるのひにうさぎをつるよう) |
意味:気の長いこと。
解説:いつ現れるかわからない春のうさぎを待つことから。 |
兎は好きだば、苦木も噛む(うさぎはすきだばにがきもかむ) |
意味:人の好みは好きずき。
解説:苦木を好んで食べるうさぎもいることから。 |
兎追いが狐に化かされたよう(うさぎおいがきつねにばかされたよう) |
意味:唖然自失(あぜんとした様) |
|
|
|
|
|
|